第二新卒になると不安や疑問がたくさん出てくると思います。例えば、「前の会社をすぐに辞めてしまったんだけど、転職は出来るのか?」とか、「第二新卒には利点があるのか?」とか。
こればっかりは実際に第二新卒をやってみないことには分かりません。そこで今回は、公務員を4ヶ月で辞めて第二新卒になった私が感じた、第二新卒のメリット・デメリットを紹介していきます。
最後まで読み進めれば、第二新卒の初歩的な疑問は解消されると思うので、是非参考にしてみてください。
第二新卒のデメリット
まずは第二新卒であることのデメリットを確認していきます。すでに知っている内容もあるとは思いますが、お付き合いください。
“すぐに会社を辞めた”というレッテルを貼られる
第二新卒というのは、新卒時に入社した会社を数ヶ月から数年の間に辞めてしまった人のことを言います。
そのため、どこの企業の面接に行っても“会社をすぐに辞めた人間”として見られます。これが第二新卒の厳しい現実です。当然のことながら退職理由も高確率で聞かれます。
私が第二新卒になった時も、退職理由を考えるのが大変でした。
大手企業に転職するのは難しい
一度第二新卒になってしまうと、「大手企業に転職したい!」と思ってもなかなか難しいです。
そもそも大手企業には、新卒採用・社会人経験を3年以上積んだ中途採用しか設けてないところも多いので、第二新卒では大手に転職できない場合もあるのです。
実際、私がリクナビNEXTで転職活動を始めた時も、大手企業への選考受付を断られたことがあります。この時はメールでお断りの案内が届きました。
また、第二新卒者が選考を行っても、ライバルとして立ちはだかるのはたくさんの新卒者です。大手企業は誰からも人気があり、高学歴な人材も集まるので、その中を勝ち抜くためにはそれ相応の魅力がなければなりません。
そうした理由から、第二新卒の人は特別なスキル・資格・魅力がない限り、高望みできないんだと理解しておきましょう。
社会人としての能力は低いと捉えられる
前の会社を1年以上続けていれば別ですが、1年以内で会社を辞めてしまった第二新卒は、面接官から“社会人としての能力はまだ低い”と捉えられることがあります。
実際、集団面接の場で隣にいた人が面接官から「会社に勤めたのが6ヶ月じゃあ、まだ仕事というものがどんなものか分かってないよね?」と言われていました。
このように第二新卒は、社会人経験のない新卒のようなイメージをもたれることも少なくないのです。
第二新卒のメリット
「第二新卒にメリットなんかないんじゃないか?」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、実はメリットもあるのです。それぞれ見ていきましょう。
若いから採用されやすい
第二新卒のメリットは、その若さにあります。
「40代にもなると転職は難しい」なんて言葉を聞いたことはあると思いますが、これは20代の人にも関係しています。どういうことかというと、転職の場においては40代よりも30代が転職しやすく、さらに30代よりも20代のほうが圧倒的に転職しやすいのです。
なぜ若い人材が重宝されるのか?その理由は費用対効果にあります。企業からすると、若い人材を採用して仕事を教え込めば、年齢の高い人より長い期間会社へ利益を生んでくれます。また、すぐに仕事を覚えられる柔軟な頭も持ち合わせています。どう考えても若い人材を採用したほうが企業にとってお得なのです。
内定後すぐに働ける
新卒と違って第二新卒が内定をもらうと、比較的早く入社することになります。新卒のように4月入社ではないのです。だから形としては中途採用と同じです。私の場合は内定をもらってから約1ヶ月で入社しました。
このように、第二新卒にはすぐ働けるという特徴があるので、「すぐに人材が欲しい!」と思っている人材不足の中小企業に需要があります。中小企業といっても、ホワイトな優良企業も多いので、そういった会社を探すとライバルも少なく内定を獲得しやすいです。
第二新卒専用の求人サイトが使える
第二新卒のような20代しか登録できない求人サイトがあります。
私も利用しましたが、専属アドバイザーさんが模擬面接を行ってくれたり、直接企業と連絡を取って選考の日程決めをしてくれたりしたので非常に助かりました。
アドバイザーさんと一緒に転職活動を行うタイプは、様々なサポートを無料で受けられるのでとても心強かったです。
まとめ
ではメリット・デメリットを改めてまとめてみましょう。
【第二新卒のデメリット】
- “すぐに会社を辞めた”というレッテルを貼られる
- 大手企業に転職するのは難しい
- 社会人としての能力は低いと捉えられる
【第二新卒のメリット】
- 若いから採用されやすい
- 内定後すぐに働ける
- 第二新卒専用の求人サイトが使える
第二新卒が転職活動をする時に大事なのは、自分の身の丈にあった企業を探すことです。これは、決して「ブラック企業に入れ」と言っているわけではなく、「中小企業の偏見を無くせ」ということです。
中小企業の中にはとても優秀な会社があるにも関わらず、未だに偏見を持って「中小企業はブラックだ!」「中小企業に入ったら終わりだ」と考えている人がいるようです。このような考えではいつまでも自分に適した企業を探し当てることは出来ません。
事実、現在正社員として働いている人の6割は中小企業のサラリーマンだと言われています。
これから第二新卒として転職活動を始めるのであれば、自分の能力・スキルをよく考えた上で、企業探しを行いましょう。