これから第二新卒として転職活動を始めようとしている人の中には、「どうしたらブラック企業を避けられるのか…?」「第二新卒の転職先ってブラック企業しかないんじゃないか…?」などと心配している人も多いと思います。
私が第二新卒だった時も、絶対にブラック企業には入りたくないと考えていましたし、求人情報を探す際も、常に企業を見極めることに必死でした。しかし、私のような転職素人が1人でもがいたところで、ブラックかホワイトかを見極めるのは至難の業でした。
また、第二新卒はロクに社会人経験を積んでいない人が大半のため、企業から敬遠されることも少なくありません。
そして結局、第二新卒はブラック企業に捕まる可能性が高いのです。適当に就職活動をしていると地獄を見ることになります。
そこでこのページでは、第二新卒がブラック企業に転職してしまう可能性が高い理由と、私がブラック企業を回避するために行った施策を紹介していきたいと思います。「ブラック企業に就職する確率を下げたい!」と思っている人にはきっと参考になるでしょう。
第二新卒はブラック企業に捕まる可能性が高い
先程も言いましたが、第二新卒者が転職活動をすると、必然的にブラック企業に捕まる可能性が高まります。
その理由は、第二新卒の社会的立場にあります。
日本では転職に対してあまり良いイメージを持たれていません。前の会社を短期で辞めてしまった第二新卒ならなおさらです。さらに、第二新卒の人は十分なビジネススキルを習得できていないこともしばしば。即戦力にもならない人材は企業からそう簡単に受け入れてもらえないのです。
試しに大手企業の求人情報を見てみてください。「新卒採用のみ」の企業が意外と多いことに気付くと思います。大手企業は職歴に傷の少ない(不安要素が少ない)人材を欲しがります。なので、第二新卒が出る幕などないのです。
すると、第二新卒者の精神状態はどうなるでしょうか?私の場合、当時は「贅沢は出来ないから多少条件が悪くても正社員になりたい」「派遣社員や契約社員じゃなければいいや」などと考えるように変わっていきました。完全に後ろ向きな考えです。
さらに、人間は精神状態が弱っている時(追い詰められている時)、「未経験者大歓迎」「幹部候補生募集」「残業なし」といった甘い言葉に惑わされがちです。特に、ハローワークでは公開されている求人情報の条件と、入社してからの条件が違ったなんてこともよく聞きます。だから目先の利益ばかりに囚われてはいけないのです。
また、第一あなたはどうやってブラック企業を見極めるというのでしょう?本当に見極めたいのなら、実際にその企業にお邪魔するか、そこで働いている従業員の生の声を聞くしかありません。
第二新卒は、それだけブラック企業に近い存在なのです。
そもそもあなたにとってブラック企業とは?
ここまでで何度も「ブラック企業」という言葉を使ってきましたが、ブラック企業とはいったい何なのでしょうか?
実際のところ、ブラック企業には定義がありません。一般的には、「残業が出ない」「違法な長時間労働を強いられる」といった認識があるかもしれません。しかし、中には「住宅手当がない」などと福利厚生に不満を持ち、「うちの会社はブラックだ」と言う人もいます。要するに、人によってブラック企業の定義が異なるのです。
同じ会社で働いてる人でも、超有名な大手企業から転職してきた人からすれば、「なんでこんなブラック企業に転職してしまったんだ…」と思うでしょうし、月200時間の残業を強いられていた人からすれば、「なんて働きやすい職場なんだ!」と感じるでしょう。
では、あなたにとってブラック企業とはどういった企業のことを言いますか?納得のいく企業を探すためには、どうしても譲れない部分と、妥協できる部分の線引きが非常に重要です。
だから転職活動をする際は、自分なりの企業選びの基準を考えておく必要があります。
私がブラック企業を回避するために行った施策
では続いて、私がどのようにしてブラック企業を回避していたかを説明していきます。
狙う企業の基準の明確化
何事も準備が大事です。私が転職活動で企業を探す時は、いくつかの基準を決めていました。例えば、以下のようなものです。
- 大手企業・中小企業の概念を一旦捨てる
- 福利厚生は最低でも社会保険(厚生年金・健康保険)、雇用保険、労災保険、退職金有を完備していること
- 表面的なこと(規模など)よりも、内部的なこと(事業内容や将来性)に目を向ける
あらかじめ自分の中でルールを作っておくことで、転職活動をなるべくスムーズに進められるようにしていました。
第三者の意見を取り入れる
求人情報のほとんどは企業が一方的に掲載しているものです。そのため、私のような転職初心者が独断で求人情報を判断すると、痛い目をみることになります。要するに、書面だけで会社を判断するべきではないのです。
求人情報を見るだけでは分からないことがたくさんあります。それは、どんな社員が働いているのか?、営業部長はどんな人か?、職場はおっとり系なのか体育会系なのか?、などです。
そこで私は『20代の若者向け求人サイト』のページで紹介している転職サイトを利用し、専属アドバイザーさんに社風などを質問していました。今時の求人サイトは、営業の一環で、実際に求人を出してくれている企業に足を運び、情報を集めています。だから内部の社風なども聞くことが出来るのです。
このように、企業を選ぶ時に第三者の意見を取り入れることで、客観的な判断をすることが出来るようになります。
もちろん、それだけで完全にブラック企業を回避できるわけではありませんが、1人で求人を探すよりは格段に良いです。第二新卒という弱い立場にある時こそ、積極的に他人を頼るべきです。
まとめ
第二新卒は一歩間違うとブラック企業へ取り込まれます。そして、すぐにブラック企業を辞めるようなことになれば、職歴にさらに無意味な傷を負うことになります。これでは負の連鎖です。
だからこそ、転職活動を始める時には、あなたにとってのブラック企業の基準を考え、第三者を頼りながら納得のいく会社を見つけ出さなければならないのです。