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第二新卒の面接における退職理由7つの例文

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私は一番最初に入社した会社(公務員)を約4ヶ月で退職しています。正直に言いますと、退職理由は上司との人間関係です。

 

仕事を辞めて第二新卒になってしまった後は、面接でどんな退職理由を述べようか非常に困ったものです。正直に「上司と合わなかったので…」と言っても、面接官からは集団の中でうまくやっていけない人だと思われる恐れがありますし。また、会社を1、2年で辞めていれば、「他にしたいことがあり…」とはそれなりの理由がなければ言いづらいです。

 

退職理由は高確率で聞かれるデリケートな質問なので、答える内容によっては簡単に評価を落とされてしまうのです。

 

そこで、このページでは第二新卒が面接官からどのように見られているのかと、具体的な退職理由の作り方、注意点を紹介していきます。以下を参考にして、不安な面接を乗り越えていきましょう。

面接官が第二新卒に求めているもの

第二新卒と新卒は似て非なるものです。新卒であればまだ社会人経験がないため、入社してからの研修でだんだんと成長してもらいたいと思われています。しかし、第二新卒に対しては、最低限の社会人経験は備わっていると判断されることが非常に多いのです。

 

では面接官は、具体的に第二新卒にどんなことを求めているのでしょうか?以下を見て確認してください。

最低限の社会人マナー

第二新卒ということは、少しでも社会人マナーを習得した者だと判断されやすいです。例えば言葉遣いや、名刺交換、電話対応などは身に付いていると思われます。

 

そのため、第二新卒の人は面接官からしばしば「前の会社で研修は受けた?」「社会人マナーは大丈夫?」などと聞かれます。もし身に付いていないようなら、調べるなり社会人マナーの参考書を買うなりして、最低限は勉強しておいたほうがいいですね。

実績よりも可能性

第二新卒の定義はしっかりしたものがあるわけではないのですが、一般的には新卒の社会人になって3年未満に退職した者のことを言います。となると、十分に仕事を極めていないことがほとんどであり、まだまだ未熟者だと思われていることが多い印象です。

 

そのため、面接官は第二新卒に対して、前職の実績よりも今後成長するかどうかの可能性を重視すると思われます。より、伸びしろがある人材のほうが会社で活躍するだろうと判断を下すのです。だから、前職を退職した理由は何であれ、それを真摯に反省し、次に活かしてくれる人かどうかが特に大切になります。

働いているイメージ

第二新卒は少しの間だとしても、働いた経験が確かにあります。なので、面接官は第二新卒が前職の経験を活かして、どのように活躍してくれるかを知りたがっています。

 

そこで、面接を通して、自分がどのような経験から何を学び、それをどう仕事に反映させられるのかをしっかりと伝えましょう。これは自己PRする時などで強くアピールすると良いです。詳しくは下の記事で解説しているので一度目を通しておいてください。

就活の面接でかなり使える自己PRの具体的な作り方
就職活動の面接の一番の目的は、自分を最大限アピールすることです。そのため、面接官からの「自己PRをお願いします」といった質問は、自分の強みを...

 

面接官に自分が働く姿をイメージさせることが出来れば上出来ですね。

退職理由を作る時の注意点

就職活動や転職活動の経験が少ない人は、面接官から嫌がられる退職理由をつい言ってしまいがち。この失態を犯すことで、面接の良い雰囲気もガラリと悪い方向に変えてしまいます。非常に厄介です。

 

そこで、以下では退職理由を作る時にうっかりしてしまう失敗や注意点を紹介していきます。それぞれ見ていきましょう。

ネガティブな退職理由をポジティブに変えることが大切

ネガティブな退職理由というのは、前職の不平・不満だけの内容で固めたもののことです。例えば、【人間関係が嫌だった】【給料が低かった】【思っていた仕事の内容とは違った】など。こういった退職理由は、面接官からすると前職への一方的な悪口に聞こえてしまいます。そして、面接官は「この人は入社してから、またこのような不平・不満を持つのではないか」と思考を転換してしまうのです。

 

そのため、退職理由を考える際は退職理由をポジティブに変換する必要があります。分かりやすく言うと、「前職には○○な不満があった」ではなく「新しい職場で○○がしたい」に言い替えるのです。

 

具体例:

  • 【人間関係が嫌だった】⇒【もっとチームワークで動く職場がいい】
  • 【給与の低さ】⇒【多くの事業を扱っている(儲けいている)御社でたくさんのスキルを学びたい】
  • 【思っていた仕事の内容とは違った】⇒【もっと○○のような仕事をしたい】

 

こうすることで、退職理由がたちまち意欲的な内容に変わります。さらに、嘘を付いているわけでもありません。こうした発想の転換は面接を有利に進めていくに当たってかなり重要なことです。

身振りなどの動作にも気を付ける

退職理由を伝える時は、見た目・動作にも注意しましょう。

 

これは何も大げさに手振りを付けて話すことではなく、自信が無さそうに話さないことを言っています。例えば、【目線を下げ過ぎない】【頭を下げ過ぎない】【声のトーンを下げ過ぎない】【声のボリュームを下げ過ぎない】【体に余分な力を入れない】といったことです。

 

人は後ろめたい時や嘘を付いている時、相手から目線を逸らしたり、体の一部分が不自然に動くことがあります。また、自信がない時というのは、声が小さくなりがち。

 

退職理由を自信無さげに言うと、面接官は「何か隠しているのでは?」と感じ、さらに質問をぶつけてくるでしょう。必要以上に自分を追い込まないためにも、自信を持って堂々と退職理由を伝えるようにすべきです。

具体的な退職理由の作り方と例文

単に退職理由と言っても、そのタイプは様々です。そこで、メジャーな退職理由を例に取り、具体的な退職理由の作り方を説明していきます。では読み進めていきましょう。

退職理由の基本形

退職理由にも色々な書き方がありますが、私は下に書いたような形式を推奨しています。

 

  1. 前職の事柄と希望に沿わなかった事(不満を持っていた部分の提示や、取り組んでいた仕事の内容)
  2. これから御社で実現したいことと、そう思った根拠・理由
  3. 抱負+「退職致しました。」

 

特にこの形でなくとも良い文章はいくらでも書けます。ただ、私は順序立てて退職する理由を伝えていきたいと思ったため、最終的にこの形に落ち着きました。

7タイプの退職理由と例文

退職理由はたくさん存在しますが、その中でもよく見聞きするものを7タイプに分け、それぞれについて以下で解説していきます。

1. 給与・昇進に不満、正当に評価されない

仕事量に見合った給与がもらえていなかったり、仕事で成果を出しているにも関わらず評価されていないのは、とても辛いことです。なにより、仕事に対するモチベーションが下がり、自分のためにもなりません。

 

そこで『ネガティブな退職理由をポジティブに変えることが大切』でも書いたように、まず最初に不満をポジティブなことに変換していきます。「~したい」という形に出来れば良いですね。

 

  • 【給与に不満】⇒【年功序列で給料が上がる会社で働きたい】or【安定した会社で働きたい】or【多岐に渡って事業を展開している会社で働きたい】
  • 【昇進がない、正当に評価されない】⇒【自分の実力を見てもらいたい】or【自分の力が試せる仕事に就きたい】

 

【給与に不満】の退職理由の例文:

  1. 前職では○○の仕事をしておりましたが、会社の事業としては○○がメインのため、その他に※※などのスキルを身に付けることは出来ない状況でした。
  2. そんな中、□□や△△などの事業を展開している御社の求人を見つけ、次第に幅広い事業に携わりたいと思うようになっていきました。
  3. そして、今後は○○の仕事の枠を超えて、積極的に知識と技術を習得したいと感じたので退職致しました。

 

本当の退職理由は低い給与でしたが、「仕事量に見合った給料ではなかった」と言ってしまうと、面接官から「本当にこの人は仕事をしていたのか?」「仕事をしていなかったから給料が低かっただけではないのか?」と思われてしまう可能性があります。

 

そこで、多角的に事業を展開していて、昇給がありそうな企業を見つけ、事業の数に注目。「幅広いスキルを身に付けたいから」という退職理由に持って行きました。

2. 経営方針・社風に不満

経営方針や社風というのは、会社の性格とも言い換えられます。社員を大切にする性格の会社があれば、利益優先でサービス残業を強いる性格の会社もあるでしょう。また、吸収合併をして方針が変わることもあると思います。そういった不満を退職理由にする場合は、以下の要領で作っていきます。

 

  • 【皆自分に精一杯の社風に不満】⇒【もっと連携したり、意見交換のある環境で働き、成長したい】

 

【皆自分に精一杯の社風に不満】の退職理由の例文:

  1. 前職では、○○の仕事をしていましたが、※※のような個人で完結してしまう業務が大半を占めていました。しかし、仕事は複数人と連携することで互いを高めていくものと考えているので、このままではこれ以上の成長は見込めないと判断しました。
  2. そんな時に、チームワークで○○をしていくような仕事をしている御社の求人を見つけました。
  3. そして次第に、こうした環境の中でさらに成長していきたいと思ったので退職致しました。

 

退職理由を考える時は、前職の経営方針・社風があることによって、あなたの何を妨げていたのか、を掘り下げていきましょう。そこから、結局自分は何を目指しているのかを明らかにし、退職の理由付けをしていきます。

3. 将来への不安

会社の経営がうまく行っていなかったり、もう成長が見込めないような事業を行っていれば、生活が脅かされてしまいます。将来への不安は退職理由としては十分通用します。ただし、「不安だから」だけではなく、これから頑張りたいこと・チャレンジしたいことを提示することも大切です。

 

【将来が不安】⇒【もっと堅実的で、自分が掲げている目標を達成できる仕事がしたい】

 

【将来が不安】の退職理由の例文:

  1. 私は前職で主に○○の仕事をしていましたが、事業の範囲が※※までに留まっていることなどから、私の□□という目標は達成できないのではないか、と思うようになりました。
  2. そこで、○○や○○のような仕事をしている御社の求人を見つけ、このような環境であれば自分の目標に近づけると感じました。
  3. そして、前職で学んだ○○を少しでも活かし、自分の能力の可能性を広げたいと思ったので退職致しました。

 

私は「将来が不安」であることを、「目標が達成できない」につなげました。なぜ将来が不安なのかを考えた時に、原因の本質は不安定な事業や企業の限界にあると考えたのです。となると、退職理由としては前職の限界を超えて、広い可能性を持った企業に移りたいと言うのが妥当でしょう。

4. 長時間労働・サービス残業がキツい

残業がある会社は多いのですが、体調を崩したり十分な睡眠が取れないほどであればそれは異常です。また、過大なノルマが課せられサービス残業が多いような違法な企業も良くありません。ただし、「前職は残業が多く…」と言うと、面接官によってはあなたが楽をしたいかのように捉える可能性もあるので注意が必要です。そのため、残業を減らすことで何がしたいのかを伝えると良いでしょう。

 

【残業が多い】⇒【もっと効率的に成果を上げ、これまで残業だった時間を資格の勉強など自己啓発に割きたい】

 

【残業が多い】の退職理由の例文:

  1. 前職では○○のような仕事をしておりましたが、仕事の仕方が※※であまり効率的ではないと感じており、結果的に残業も月○時間を超えることがありました。ある程度の残業は構いませんが、もっと効率的に仕事を進めていきたいという気持ちと、余った時間で資格取得などの自己啓発に力を注いでいきたい気持ちが出てきました。
  2. こうした中で、御社のように○○な仕事をしている求人を見つけました。
  3. ○○な仕事は自分の実力がダイレクトに反映されるところと、※※のような資格を取得することでさらなるスキルアップが狙えると感じたので、退職致しました。

 

残業が嫌であること以外に目的を伝えることで意欲を見せることが出来ます。前職がどれだけ大変だったのかを正直に伝えたくなることもあるとは思いますが、わざわざ自分の立場が不利になるようなことまで言う必要もありません。気を付けましょう。

5. 人間関係が嫌

社会の中で生きていく以上、人間関係は避けては通れません。そのため、必然的に人間関係上のトラブルも発生することがあります。時には気の合わない人間と同じ部署で働くこともあり、それは心を壊してしまう原因にもなります。しかし、人間関係は転職先にも必ずあるので、「上司と合わなかったので…」などと言うのはご法度。さらに、人間関係は人によって捉え方が違うので、とても説明が難しいものです。そのため、人間関係の問題には触れないか、退職理由のメインに持ってこないようにしましょう。

 

【人間関係が嫌】⇒【もっと主体的に物事を考えて働きたい】

 

【人間関係が嫌】の退職理由の例文:

  1. 前職では○○の仕事をしておりましたが、自分の意見よりも上司の仕事のやり方を強制させられるような職場でした。
  2. そうしたことから、もっと自分で試行錯誤しながら、新たな仕事にも挑戦していきたいと思うようになり、○○な仕事にチャレンジしている御社の求人を見つけました。
  3. そこで、自分の可能性を高めながら、もっと社会の力になりたいと感じたので退職致しました。

 

「人間関係が嫌」と漠然・抽象的に言うよりも、自分が不満に思っていたことを細かく見ていけばより具体的に表せることが多いと思います。上記の文章の中で言えば、「上司の仕事のやり方を強制させられる」の部分です。そこを、仕事につなげて退職理由とします。

6. キャリアアップしたい、仕事が面白くない

今の仕事の内容では満足できないのであれば、自分を高めるためにも転職を希望するのは当たり前のことです。面接官としても、受け入れやすい退職理由でしょう。

 

【仕事が面白くない】⇒【もっと様々な業務に携われる仕事がしたい】

 

【仕事が面白くない】の退職理由の例文:

  1. 以前は○○関係の仕事をしていましたが、内容としては○○が大半を占めていました。
  2. しかし、それだけでは満足することが出来ず、もっと※※や※※などの業務にも携わりたいと思うようになり、そんな中で御社の求人を見つけました。
  3. そして、今後は今まで経験したことのないような仕事にもどんどんチャレンジし、知識とスキルを上げていきたいと思ったので、退職を決意致しました。

 

キャリアアップしたい・仕事が面白くないといった理由はそもそもが向上心の表れであるので、退職理由は作りやすいです。既存の枠を超えて挑戦し続けたい旨を伝えましょう。

7. 通勤時間が長い

転勤や何かの都合で通勤に時間がかかってしまうことがあります。仮に通勤時間が2時間もかかるようだと、体力的にも辛く、仕事になど集中できたものではないですね。しかし、退職理由を言う時はただ単に「通勤時間が長いから」だけではなく、通勤時間を短くすることでどんなことを実現したいのかも伝えると良いでしょう。

 

【通勤時間が長い】⇒【空いた時間を有効活用したい】or【資格の勉強などをしたい】or【もっと仕事に集中したい】

 

【通勤時間が長い】の退職理由の例文:

  1. 前職の仕事内容に不満があったわけではありませんが、通勤時間が片道2時間を超えるということがありました。
  2. そこで、この通勤時間分をもっと仕事に打ち込む時間にし、集中して新しい仕事にも挑戦していきたいと思うようになり、そんな時に御社の求人を見つけました。
  3. 通勤時間が短くなればそれだけ体力にも余裕が生まれ、仕事の質も向上すると考えているので、退職を決意致しました。

 

自分が理想とする働き方を提示し、後ろ向きではなく前向きな考えを持っていることを伝えましょう。

まとめ

退職理由は面接官も気になる項目なため、比較的聞かれることが多いと感じています。また、退職理由の内容によっては面接を落ちる原因にもなります。だからこそ、事前に準備しておくことは大切。

 

また、伝え方も重要で、同じ内容でも言葉の選び方や順序で印象がだいぶ変わってきます。「退職」は後ろめたいことのように思えますが、答えることまでもネガティブにする必要はないのです。

 

「退職」を「新たな挑戦」と捉え、自己実現するためのポジティブなこととして面接官にぶつけていきましょう。きっとあなたの熱意が伝わるはずです。