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押さえておきたい面接の質問5つのグループ

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面接の質問対策をする時、それぞれの質問をバラバラに考えてはいませんか?または、「この質問にはどんな内容のことを答えればいいのだろう?」と迷ってはいないでしょうか?

 

それはあなたが質問をグループ分け出来ていないからだと思います。面接で問われる質問というのは、どれも5つのグループのどれかに当てはまります。そして、このグループ意識を持つことによって、面接官の質問の意図を正しく汲み取り、満足される回答が出来るようになるのです。

 

私も就職活動初心者の頃は、この部分が分かっておらず的確な回答が出来ませんでした。そして、何度も1次面接で落とされ落ち込んだものです。だから、みんなにはそういった苦悩を最小限に抑えてほしいと思っています。

 

では、ここからは、なぜ5つのグループに分けなければならないのか、その利点をより具体的に説明していきます。また、どの質問がどのグループに当てはまるのかも併せて紹介していきます。きっとこのページを読み終わった頃には、どんな質問に対しても明確な方向性で考えられるようになっているでしょう。

質問をグループ分けするメリット

わざわざ質問をグループ分けすると聞いて、「なんだか面倒くさい」「そんな手間をかけても時間の無駄ではないか?」と考える人も多いと思いますよ。でも、これを分かっていないと以前の私のように的外れな回答をしかねません。

 

グループを意識するだけで、簡単に正しい方向性で質問の回答を考えられるようになります。

正しい方向性で質問の回答を作ることが出来る理由

グループ分けはとても便利な方法だと感じています。なぜなら、一見バラバラに散らばっているものに共通部分を見つけられれば、整理されて理解が深まるからです。

 

例えば、都道府県の観光地が下のように書かれていたらどう思います?

 

「屋久島」「ラベンダー畑」「浅草寺」「天文館」「上野動物公園」「旭山動物公園」「六本木ヒルズ」「タウシュベツ橋梁」「竹下通り」「青い池」「札幌市時計台」「城山展望台」「雲海テラス」「西郷隆盛銅像」「照国神社」「明治神宮」「池田湖」「旭岳」「桜島」「築地市場」「開聞岳」「すみだ水族館」「三国峠」「お台場」

 

それぞれをグループ化していないために、統一性がなく分かりづらいですよね。しかし、これらをグループ化するだけで途端に鮮明になります。それが以下のものです。

 

【東京】

「浅草寺」「上野動物公園」「明治神宮」「六本木ヒルズ」「お台場」「すみだ水族館」「築地市場」「竹下通り」

 

【北海道】

「旭山動物公園」「札幌市時計台」「旭岳」「ラベンダー畑」「タウシュベツ橋梁」「雲海テラス」「青い池」「三国峠」

 

【鹿児島】

「城山展望台」「天文館」「西郷隆盛銅像」「照国神社」「開聞岳」「池田湖」「屋久島」「桜島」

 

これは、それぞれの観光地がどの都道府県にあるのかを明確にし、グループ分けしただけです。たったこれだけで頭の中が整理されます。

 

面接の質問についてもこれと全く同じことが当てはまると考えていいです。面接で考える場合は、「この観光地はどの都道府県か?」を「この質問が聞きたいことはどの本質か?」に置き換えれば良いのです。本質については主に5つに分けることが出来ますが、それは以下の『面接の質問を5つのグループに振り分ける』で詳しく紹介していくので、このまま読み進めていってください。

質問をグループ分けしないデメリット

面接の対策は何も求職者のみがするものではないんですよ。面接官側も面接実施前にはしっかりと準備を行っています。だからこそ、面接の準備は必要不可欠なのです。

 

ここからは面接官が行う準備を把握し、質問のグループ分けをしない時のデメリットを説明していきましょう。

面接官が知りたい人物像を伝えられない

もし面接の質問をグループ分けせず、行き当たりばったりで回答を考えてしまうと、面接官が望んでいる回答とかけ離れたものを作ってしまう恐れがあります。

 

面接官は面接の対策として、あらかじめ欲しい人物像を決めていることが多いです。例えば下のように。

 

【求める人物像】

年齢は35歳以下

明るく積極的な性格

○○のような経験をしている

○○の資格を持っている

 

その他にも、以下にあるような面接評価シートを活用して、面接中に細かく求職者の情報を取得していきます。

 

就活ガッツ面接評価シート

 

面接官が投げかける質問の背景には、聞き出したいことが明確にあります。そのため、答える側はその本質を意識し、求められている方向性で答えなければならないと考えます。でなければ面接官から「この人は質問の真意を理解していない」と思われ、頭が悪い印象を与えてしまうこともあるのです。

 

ではいよいよ、様々な質問を5つのグループに分けていくことにします。

面接の質問を5つのグループに振り分ける

ここまでで、質問をグループ分けするメリットや必要性を分かってくれたと思います。では、以下でグループ1つ1つを紹介していきます。

1. 企業との合致性

「企業との合致性」に関わる質問では、あなたと企業の相性が問われています。

 

企業とは様々な部署から成り立つ組織です。さらに、部署は様々な社員から成り立っていますね。すると、部署全体に性格が現れてきます。そして、仕事はあらゆる人との協力で進められていくので、これから仲間となり得る人と性格・考え方が合致するかどうかはとても大切な点になってくるのです。

 

例えば、自己紹介を聞く質問では、求職者の人柄を把握し、企業との共通点を見つけだそうとしています。こうして現在いる社員たちにうまく溶け込んでいけるかを見ているのです。また、自己PRや強みを問う質問でも、今の企業にとって必要となるものなのか部署の弱みを補ってくれる能力があるのかを確かめています。

 

このような質問を攻略するためには、あらかじめ社風を知っていたり、仕事内容を詳しく知っておくと有利です。なぜなら、自分との共通点を事前に見つけてアピール出来れば、相手に受け入れてもらいやすくなるからです。社風や仕事の内容はホームページを参考にしても良いし、転職サイトの専属アドバイザーから聞き出すことも出来ます。

 

企業との合致性を確かめる質問例:

「自己紹介をしてください」

「自己PRをお願いします」

「強みを教えてください」

「あなたは自分の弱みを何だと思いますか?」

「あなたは周囲からどのように思われていますか?」

「今後のキャリアプランを教えてください」

2. 意欲・熱意の強さ

「意欲・熱意の強さ」では、仕事に対する積極性や、モチベーションの高さを確認しようとしています。

 

いくら能力があったとしても、入社してからその能力を発揮してもらわなければ採用した意味がありませんよね。また、モチベーションが低ければ周りの社員の士気を削ぐことになりかねません。そのため面接官は、求職者の仕事に対する意欲や熱意を知ろうといくつか質問をぶつけるのです。

 

面接官は志望動機はもちろんのこと、「あなたにとって仕事とは何か?」「入社したらどんなことがしたいのか?」など、仕事についてどう考えているのかを質問してきます。ここで注意しなければならないのは、面接官というのは何人もの回答を聞いているので、本気でそう思っているのか、その場しのぎで言っているのかを見抜いてくるということです。

 

そこで、準備段階では、どの事業でどんなことを目指しているのか調べておく必要があります。要するに企業研究が必要になるということです。企業研究については下の記事で説明しているので、一度読んでみると良いでしょう。

ちなみにこうした質問に、理想ばかりの現実味がない回答をしてしまうと、経験不足や知識不足を悟られてしまうので気を付けましょう。

 

意欲・熱意の強さを確かめる質問例:

「志望動機をお願いします」

「あなたにとって仕事とは何ですか?」

「入社したらどんなことがしたいと思っていますか?」

「当社以外に受けている企業はありますか?」

「最後に何か質問はありますか?」

3. 即戦力の証明

面接官は、求職者に即戦力があるかを見定めるために、過去の職歴経歴を聞いてくることが多いです。ただ、職歴のない既卒やフリーターであればあまり聞かれることはないでしょう。しかし、第二新卒などの転職組には、過去の職場でどんな成績を残していたのかを具体的に確かめようとするのです。

 

過去の実績は、一生懸命仕事をしてきた人にしか付いて来ないものです。口ではいくらでも「出来ます」とは言えますが、実績がなければ「○○をやっていました」とは言えません。だから、過去の出来事が即戦力の1つの指標となるのです。

 

回答の仕方としては、具体的な数値を挙げて「○○を達成しました」と答えたり、具体的な業務を挙げて「○○で※※を担当し、△△していました」と答えることが望ましいです。ただし、大した業績を挙げていなかったとしてもすぐに諦めてはいけません。どんなことに力を入れていたかを具体的に話すことが出来れば相手は聞いてくれるので、何かしら答えられるようにしておきましょう。

 

即戦力があるかを確かめる質問例:

「今までの職歴や経歴を教えてください」

「前の会社で成し遂げたことや成功体験は何ですか?」

「当社があなたを採用するメリットは何ですか?」

4. ストレス耐性・忍耐力・問題解決能力

時に、仕事には困難なことが付きまとい、辛いと感じることもあるでしょう。また、泥臭い作業を地道にすることだってあります。仕事をする前のやる気は大切なのですが、仕事をスタートさせてからの忍耐力・問題解決能力も同様に大切なのです。

 

そこで、面接官は面接中にストレス耐性を確かめたり、ストレスを与える質問を投げかけてくることがあります。例えば、代表的なものには「前職の退職理由を教えてください」があります。これを聞くことによって、面接官はあなたがまた同じような理由で会社を辞めないか見ているのです。もしここで、どこの職場でも起こり得る人間関係が原因で辞めていると分かれば、理由にもよりますが大きな不安要素となるでしょう。

 

この種の質問は、回答する内容次第で一気に評価を落としかねない危険なものです。言い回しや伝え方に注意をする必要があります。しっかりと準備をしておきましょう。

 

ストレス耐性・忍耐力・問題解決能力を確かめる質問例:

「前の会社の退職理由を教えてください」

「この期間にブランクがありますがどうしてですか?」

「どうしてアルバイトをしていたのですか?」

「仕事内容には○○などもありますが大丈夫ですか?」

「あなたの日頃のストレス解消法を教えてください」

「これまでにした大きな失敗と、その解決方法を教えてください」

5. 条件

「条件」の質問では、求職者が無事に働ける環境かを確認したり、要望を聞いたりしています。「転勤」や「勤務地」の質問に関しては、企業が提示してきた条件にOKを出せばその分受かりやすいのは明らかですね。

 

これらの質問の答え方としては、ただ Yes No で答えるのではなく、理由とセットにして答えると相手はスムーズに納得してくれます。例えば、「転勤がありますが大丈夫ですか?」の質問については、ただ「大丈夫です」と答えるのではなく、「転勤をする分様々な仕事に携われるので大丈夫です」「転勤をする分キャリアを積むことが出来るので構いません」のように答えるのです。

 

この辺りは、自分が理想とするライフスタイルもあるので、絶対に譲れない部分と妥協できる部分の兼ね合いを見ながら答えていきましょう。

 

条件を聞き出す質問例:

「内定を出した場合、入社はいつ頃から可能ですか?」

「転勤は大丈夫ですか?」

「勤務地に希望はありますか?」

「時に休日出勤がありますが大丈夫ですか?」

まとめ

今自分が就活をしていた頃のことを思い返してみると、面接に1番必要なのは準備でした。

 

面接に受からなかった頃の私はこの準備を重要視しておらず、ぶっつけ本番で面接に臨んでいたことが多かったように思います。このように無謀なことをしていたのも、準備をしてしまうと本当の自分を面接官に見せることにはならないと感じていたからです。

 

しかし、今ならこれが逆であったと確信を持って言えます。面接官が準備に時間を費やしてくれている以上、面接を受ける側がしっかり準備をして臨まなければ失礼に値するし、面接官が満足のいく回答をすることも難しいです

 

しっかりと準備をしておくことで、面接官は本番でその裏側の努力をあなたの回答から感じ取ってくれると思います。

 

もし面接がうまくいかないと悩んでいるのなら、ここで紹介した5つのグループを念頭に置いて、質問に対する準備を実行してみましょう。自ずと成果が出てくるはずです。