第二新卒になってしまうと、「無事に次の転職先を見つけることが出来るだろうか…?」と心配になることが多々あります。それもそのはずです。なぜなら、第二新卒は前の会社をすぐに辞めてしまった人間としてレッテルを貼られているからです。
そして気になるのが「倍率」。第二新卒になってしまうと、内定を得るにはどれだけの競争率を勝ち抜かなければならないのか、知りたくなると思います。私もそうでしたが、不安な状態にいると何か目安が欲しくなることがあるのです。
そこでこのページでは、私が第二新卒だった時に受けた企業のおよその倍率と、転職時の倍率を10倍以下にする方法を紹介していきたいと思います。これを読めば漠然とした不安が解消され、どのような方向性で転職活動をしていけばいいのかが把握できるでしょう。是非参考にしてみてください。
私が第二新卒の時に受けた企業の倍率
ここからは実際に私が選考を受けた企業5社のおそよの倍率を紹介していきます。ちなみに、企業の内定倍率は、「応募者数 ÷ 採用予定者数 = 倍率」の計算式で求められます。
電気資材の商社:倍率3倍
「応募者数3人 ÷ 採用予定者数1人 = 倍率3倍」
私が一番最初に面接を受けた会社は、電気資材を取り扱う商社でした。1次選考は集団面接でしたが、この時は私を含め3人しかおらず、倍率は3倍でした。
選考を受けにくる人があまりに少なかったので、「倍率ってこんなもんなんだ」と意外な印象を受けた覚えがあります。ただ選考には落ちましたが。
薬剤を取り扱うメーカー:倍率7倍
「応募者数7人 ÷ 採用予定者数1人 = 倍率7倍」
最初の選考で7人が筆記試験と1次面接を行いました。その後私を含めて3人が最終選考に進みました。ただ、結果は不合格でした。
この会社は創業70年という歴史を持っていて、固定客もいるので業績は安定しているほうでした。それでも倍率7倍というのは低い印象です。
海外向けの業務用機材を取り扱うメーカー兼商社:倍率6倍
「応募者数6人 ÷ 採用予定者数1人 = 倍率6倍」
この会社では1次選考として、3人ずつの集団面接が2回行われ、倍率は6倍でした。最終選考には私を含めて3人が進んだのですが、私は落ちてしまいました。
研磨機を取り扱うメーカーの技術職:倍率2倍
「応募者数2人 ÷ 採用予定者数1人 = 倍率2倍」
神奈川にある、地域に根付いた企業でした。業績もあり安定した経営を行っていました。また、応募者数も私を含め2人だったので内定のチャンスはあったのです。しかし、もう1人の応募者は新卒…。
結局、この企業は新卒の応募者とだけ面接を行い、この方にすぐ内定を出してしまいました。私は選考に進むことも出来ず…。やはり第二新卒と新卒では、新卒の人材のほうが重宝されるようです。残念でした。
インフラ系のメーカー:倍率10倍
「応募者数21人 ÷ 採用予定者数2人 = 倍率約10倍」
この企業は次世代を担うインフラ技術を持っており、人気のある企業でした。また、私もこの企業に関しては「いいな!」と感じており、第一志望にしていました。
選考は1次集団面接、筆記試験、2次集団面接、最終面接があり、私は無事ここで内定を獲得することが出来ました。
第二新卒が低い倍率で戦うために大切な思考
転職活動をする上で、倍率は非常に重要です。なぜなら、倍率は低ければ低いほど内定をもらいやすくなるからです。
さて、では私が転職活動時に受けた上記5つの企業の倍率を見て、あなたは何を感じたでしょうか?意外と倍率が低いと思ったのではないでしょうか?しかし、実はこれらは妥当な倍率です。その理由は、5つの企業とも中小企業だからです。
通常、新卒がたくさん集まってくるような大手企業などは、倍率が100~2000倍を超えてくるので、とても競争率が高いです。だから内定までがとても難しい。
しかし、中小企業にはほとんど新卒が受けにくることはないので、第二新卒という立場でも十分戦うことが出来ます。要するに、低い倍率で内定を狙うことが出来るということです。だから第二新卒が転職活動をする場合は、無理をして大手企業を狙うのではなく、中小企業も視野に入れて活動していくことが大切なのです。
第二新卒が低い倍率で戦うための具体的手法
いくら倍率が低い企業の選考でも、あなた以外の求職者の能力が高ければ、相対的にあなたが内定を獲得する可能性は低くなります。ということは、逆にあなたのアピール能力が周りのライバルよりも高ければ、内定をもらいやすくなるということでもあるのです。
そこで、以下では私が実際に行っていた「第二新卒が低い倍率で戦うための具体的手法」を説明していきます。決して難しいものではないので試してみてください。
強いライバルとの戦いを避けるために、使う求人サイトを選ぶ
第二新卒になったばかりの人だと、「求人サイトがたくさんあるのは知っているけど、それぞれの違いが分からない」と思っている人もいるのではないでしょうか?
私も最初はそのように考えていて、無難にリクナビNEXTなどを使っていました。確かにこの求人サイトは有名ですし求人数も多いのですが、1つだけ欠点があります。それは、誰でも使えてしまうことです。もう少し詳しく言うと、全国の社会人経験豊富な人材が利用しているということになります。
すると、大した社会人経験もなく、前の会社をすぐに辞めている第二新卒は簡単に負けてしまいます。
もちろん、前の会社にいた時に“新人賞”をもらっているなど、特別なアピール材料を持っている人は別です。このような人は積極的に大手企業への選考にチャレンジするべきだと思っています。
しかし、そんな輝かしい第二新卒ばかりではないはずです。私の場合は前の会社を人間関係で辞めているので、転職活動をする時はなるべくライバルの少ない環境で戦いたいと考えていました。
そこで、私は若者向け(20代)で社会人経験が乏しい人でも利用できる人材紹介会社を選びました。すると、この人材紹介会社に集まってくる求人情報も自然と「第二新卒でもいいから若い人材が欲しい!」というものばかり。
そうなればライバルにはほとんど新卒・社会人経験豊富な人材がいないので、転職成功率が格段に上がります(倍率は下がる)。だから私が選考を受けた企業5社はどれも倍率が2~10倍と低かったのです。
第二新卒の人は、使う求人サイトによって実際の倍率・相対的な倍率が大きく変わってくることを覚えておきましょう。
退職理由はしっかりした内容のものを考えておく
面接では退職理由が高確率で聞かれます。特に私は前の会社を4ヶ月で辞めているので、100%聞かれる質問でした。
そして、困ったことに退職理由は選考の合否を大きく左右します。なぜなら、面接官がとても気にする不安要素だからです。雇ったのにすぐ辞められてしまっては時間とお金の無駄になってしまいます。そのため、求職者はあらかじめ退職理由の内容を考えておく必要があるのです。
退職理由の作り方を知りたい方は↓の記事を参考にしてみてください。
選考で落ちる原因を知り、相対的に倍率を下げる
自分が周りのライバルよりも優れた人材であることを面接官にアピール出来れば、相対的に倍率は下がります。だから選考の対策をする時は、最初に“選考で落ちる原因”を知り、それを反面教師として対策を行っていくのが効率的で良いと思います。
私はこれまでの就職活動を通して、うまく行かない人がどんな人だったのかを何人か見てきました。そして、その人たちの特徴を下の記事にまとめています。
是非一度これを読んで、それぞれについて対策を行ってみてください。きっとライバルよりも一歩先に進めると思います。
まとめ
倍率を考えることは、早く転職に成功するためには重要なことです。しかし、必要以上に心配しなくても大丈夫。上記にもあるように、どんな求人サイトを使うか・どんな企業を狙うか・どこまで対策を行うかで、実際の倍率・相対的な倍率はある程度コントロールすることが可能です。
そして、利用する求人サイトによってはほぼ10倍以下の倍率で転職活動を行うことも出来ます。まずは自分が出来る対策から始めてみましょう。