≫当サイトお役立ち記事ピックアップまとめ≪
PR

第二新卒が履歴書の自己PRで心掛けるべき3つの視点

この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が含まれています。

履歴書には自己PRの欄が設けられていますが、実際に何を書けば良いのか悩んでいる第二新卒も多いと思います。

 

  • どんな内容を選んで書けば良いのか?
  • 学生時代のことをアピールしても良いのか?
  • 的外れなことを書いて墓穴を掘ってしまわないだろうか?

 

第二新卒はまだ社会人経験も少ない人が多いため、履歴書の自己PR欄は数少ない貴重なアピールの場です。だからこそ、第二新卒である自分の立場を理解し、適切なアピール内容を書く必要があります。

 

そこでこのページでは、第二新卒は企業から何を求められてどんなことを自己PRしていけば良いのかを説明していきます。私もかつて第二新卒として転職経験があるため、少しでも参考になればと思います。

視点1.第二新卒が企業から求められていること

意欲・やる気

もしや、自己PRで大きな成功体験を無理をして書こうとは思っていないでしょうか?もちろん、社会人経験が2~3年あり、成し遂げたことや担当した仕事があるのならそれを最大限アピールすべきですよ。

 

しかし、社会人経験が1年未満の第二新卒や、特に自慢できるほどの仕事を経験していない第二新卒もたくさんいるはずです。それなのに、話を盛って大きくしたところで、面接官には「本当にそんなすごい仕事を成し遂げたのか?」と疑問を持たれてしまいます。

 

私は転職を経験してきて、第二新卒には意欲やる気が求められていると感じました。

 

例えば、集団面接でこんなことがありました。一緒に集団面接を受けていた一人が、自己PRで「私は過去に○○株式会社で半年勤務をし、○○などの仕事をしておりました」と言いました。しかし、その瞬間面接官は、「まぁ半年じゃそんなに仕事のこと分かってないよね」と発言したのです。この時、半年働いているにも関わらず、ほぼ社会人未経験として扱われていることには私は驚きました。

 

それよりも、面接官は前の会社の退職理由を聞いてきます。退職理由からその人の性格、志を確かめようとしていたのです。ある一人は「資格を取得するために退職した」と言っていましたが、面接官から「結局資格は取得できたのですか?」と聞かれ、まだ取得できていないこと・最終的に資格取得を諦め、現在転職活動をしていることが明らかとなり、それを聞いた面接官は呆れていました。意欲が薄いことが丸裸です。

 

こうしたことから、第二新卒は能力を求められているというよりも、意欲・やる気が十分にあるのかを求められているのです。そのため、何かを成し遂げたような美談がなくとも大丈夫。それよりも、どうしたら自分にやる気があるかを示すことが出来るのかを考えるべき。

最低限の社会人マナー

少しでも社会人経験があるのなら、研修をしているはずです。そこでは名刺の渡し方や言葉遣い、電話の取り方を学んでいるのではないでしょうか?

 

もし研修をしているのであれば、それは大きなアピールになります。なぜなら、企業からすると一から社会人マナーを教える必要がないからです。こうした手間が省けるだけで企業は楽であり、早い段階から即戦力として使えると考えてくれます。

 

私が過去に転職活動をした時、こんな質問をされたことがあります。それは、「前の会社では研修はしましたか?」です。やはり企業側としては、これから採用する人材にどれだけ最低限の実力が備わっているのかを知りたいんですね。

 

だから、前の会社の研修で社会人マナーを学び、実際に仕事の中でも実践した旨を伝えるだけで内定に大きく近づけると感じます。万が一研修の経験がなくとも、若者向けの転職サイトの中には内定者研修や無料就職講座が受けられるところがあり、その中で社会人マナーも教えてくれるので活用してみましょう。

視点2.第二新卒が履歴書の自己PR欄に書くべき内容とは?

履歴書の自己PR欄にどんなことを書けば良いのか悩み、なかなか書き出せない人もいるはずです。しかし、必ずしも立派なことを書く必要はないのです。自分が過去にどんなことを心掛けて、どんな行動をし、どんな結果をもたらしたのかを伝えればいいだけ。

自分の頑張り方を伝えることが大切

上の『意欲・やる気』でも書きましたが、第二新卒は実績よりも意欲ややる気を求められています。要するに、別に立派な成し遂げたことがなくとも自己PRは書けるということです。

 

では、具体的にどんなことを書けば良いのでしょうか?それは、前の会社で自分がどのように仕事に取り組んでいたか、です。

 

  • 自分で仕事ノートを作り、毎日学んだことをメモして勉強していた
  • 少しでも成績を伸ばそうと○○件のお客様のところに飛び込み営業をしていた
  • ○○をしていたら、次第に先輩に評価され顧客訪問のための準備を任せてもらえた

 

どんな小さなことでも良いので、自分なりの仕事への取り組み方を提示することが大切です。積極性が無ければコツコツ頑張れることをアピールすれば良いし、具体的に行っていたことを伝えれば相手も納得してくれます。

 

面接官というのは、あなたがどのように仕事をしてくれるのかが非常に気になっています。初対面であればあなたがどういった働き方をしてくれるのか全く想像が出来ないので、評価のしようもありません。『面接官に働く姿をイメージさせる』でも書きましたが、これ無くして採用を勝ち取るのは難しいのです。

 

具体的な自己PRの作り方については下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみましょう。

就活の面接でかなり使える自己PRの具体的な作り方
就職活動の面接の一番の目的は、自分を最大限アピールすることです。そのため、面接官からの「自己PRをお願いします」といった質問は、自分の強みを...

視点3.最低限心掛けたいこと

履歴書に書く自己PR欄は8割以上埋める

自己PR欄は履歴書によって大きさが異なりますが、共通して言えることは自己PR欄は8割以上埋めるということです。中には「たくさん書いても面接官が読むのが大変だから、簡潔にまとめればよい」と言った声も聞かれますが、私は全くそうは思いません。

 

8割以上であれば10割に近いだけ良いと考えています。もし、自己PRが長くて読むのが面倒くさいと思うような面接官は、本当に人材を採用する気があるのか疑わしいです。

 

ただし、職務経歴書に大したことが書けないからその代りにA4の紙を用意して、そこにびっしりと自己PRを書くようなことは控えたほうが良いでしょう。求められていること以上の行為は敬遠されます。

 

しかし、履歴書にあるような自己PR欄であれば、読むのに対して時間もかかりませんよね。また、やはり第二新卒の数少ないアピールの場として、自己PRを最大限埋めることは面接官に意欲・やる気を示すことにつながります。なるべく具体例を盛り込んで、説得力のある自己PRにしていきましょう。

学生時代に頑張ったことはアピールすべきではない

第二新卒の中には、前の会社をすぐに辞めてしまっていて、その時の経験を汚点だと考えているような人もいるかもしれません。そして、自己PRには学生時代に取り組んできたことをアピールしようと考える人もいます。

 

学生時代の話は、面接の自然な話の流れの中で伝えるのは非常に良いと思っています。しかし、新卒でもないのに学生時代のことを全面にアピールするのは好ましくありません。

 

第二新卒は、いくら社会人経験が少なくとも、もう社会人なのです。そしてこれから採用する側の企業としては、あなたの仕事に対する意識を確認したいと思っています。そこに過去の学生時代で頑張ったことを自己PRに選んでも、それは面接官が一番に聞き出したいことではないのです。

 

自己PRは美談でなくとも良いと思っています。あなたが仕事に対してどのような考えで取り組んでいたのか、その結果どんな好影響を会社に及ぼしていたのか、よく考えてみましょう。

まとめ

第二新卒にとって、履歴書の自己PR欄は大切なアピールポイントです。しかし、無理をして大きなことを書こうと思わなくて良いのです。面接官もそこまで第二新卒に期待はしていません。ただ、最低限知りたいのは、仕事に対する意欲やる気、そして意識です。この部分を忘れてはいけません。

 

では、上記で書いたことを簡単に改めてまとめてみます。

 

  • 第二新卒が面接官から求められていること
    • 意欲・やる気
    • 最低限の社会人マナー
  • 第二新卒が書くべき自己PRの内容
    • 自分の仕事の頑張り方・仕事に対する意識
  • 自己PRを書く上で最低限心掛けたいこと
    • 自己PR欄は8割以上埋める
    • 学生時代に頑張ったことは書かない

 

素晴らしいことを無理して書こうとはせず、等身大の自分を最大限アピールしていきましょう。こうすることで面接でも変に気を張らずに済み、面接官にも伝わりやすくなるのです。