何らかの理由で、就職できずに学校を卒業してしまった人は「既卒」と呼ばれるようになります。そして一度既卒になってしまうと、「もう新卒のようにスムーズに就活が出来ないのだろうか…?」「そもそも正社員にすらなれないの…?」と不安を覚えてしまうことでしょう。
既卒が正社員になれないなんてことは決してありませんが、戦略的に就職活動を行って行かないと、何度でも面接で落とされます。そして、派遣社員や契約社員、フリーターなど非正規社員にならざるを得ない状況に追い詰められます。
ちなみに、私が転職活動をしていた時も何人か既卒の方を見てきましたが、正社員になれない既卒の人にはある特徴が見られました。
そこで今回は、私が実際に見て感じた、正社員になれない既卒の特徴を2つ紹介していきたいと思います。1つでも当てはまるようなら改めるように努力してください。
正社員になれない既卒の特徴
就職せずに学校を卒業した理由が言えない
既卒になってからも内定を獲得できない人というのは、“就職せずに学校を卒業した理由”が言えません。人それぞれ、新卒時に就職ができなかった理由は色々とあると思います。
例えば、
- いくら選考を受けても内定がもらえなかった
- 明確に行きたい業界があったがすべての会社で落ちてしまった
- 就活を少ししかせず、途中で諦めてしまった
- 就活は全くしていない
- 留学から帰ってきて就活をしたがうまく行かなかった
- 学校を卒業してからも公務員試験にチャレンジしたが受からなかった
などです。
それを、面接官が納得してくれる形で伝えることが出来なければ、内定をもらうことは出来ないのです。
私の知り合いには、学校を卒業してからも公務員試験を受け続けたが、結局どこにも受からずに民間企業へ切り替えた人がいました。その人は、民間の面接官に「今まで公務員試験のために勉強していたから就職していなかった」と説明することで、簡単に納得してもらえていました。
対して、集団面接で出会った人の中に、「新卒時の就活ですべての企業の選考に落ちてしまって就職できなかった」と説明している既卒の方がいました。この人の場合は、こう説明するだけでは面接官に納得してもらえず、さらに面接官から「なぜどこからも内定がもらえなかったと思いますか?」と突っ込まれていました。
このように、私の経験上、既卒の人は面接官から高確率で就職できなかった(しなかった)理由を質問されます。面接官はこの質問によって、既卒の人に何か問題がないかを確かめているんです。
面接官からすれば、既卒の人が“やむを得ず既卒になってしまったのか”、“働く意欲がなくて就職しなかっただけなのか”を判断することは非常に重要です。
だから既卒は、なぜ自分が今このような状態にいるのかをしっかり伝えられるように準備しておく必要があります。
学校卒業後のブランクを説明できない
既卒であれば、面接官から頻繁に「普段は何をしているのですか?」と質問されます。特に、学校卒業後数年経っている人はなおさらです。
ここで面接官が知りたいことは明確。あなたに働く意欲があるかどうかです。
もしこの時に、「○○でアルバイトをしています」「先日まで○○でバイトをしていました」「資格の勉強をしており、実際に資格を取得しました」などと答えることが出来れば上出来です。
しかし、特に何もしていなかった場合は働く意欲がないと捉えられても仕方がありません。また、何も言うことがないからといって「資格の勉強をしています」と中途半端なことを言うのもいけません。絶対に面接官から見破られます。実際に集団面接でこのようなことを言っている人を見ましたが、一気に面接官からの評価を下げていました。要するに、結果の伴わない努力は無理に言わないほうがいいということです。
そのため、好ましいのは単発のアルバイトでもいいから登録して数回やっておくことです。私は前の会社を4ヶ月で辞めた後にすぐ単発のアルバイトを開始しました。そして、どうしても何も言うことがないなら、無理して話をねつ造せず、素直に反省することです。
まとめ
基本的に、既卒の人は「新卒時に就職しなかった理由」と「学校卒業後のブランク」を説明することが出来れば正社員になることは出来ます。
現実は新卒のようにスムーズな就職は出来ないかもしれませんが、私も当時利用していた『既卒に強いおすすめ求人サイト』に頼れば意外と簡単に正社員になれると思っています。