私は転職活動を通して何人もの就活生を見てきました。そしてその中には、「うわ、この人は就職活動に苦労するだろうな」「なんかヤバそうだな」という人もいました。
そこで今回は、私が見た詰み気味の既卒者の特徴を紹介していきたいと思います。是非、ここに書いてあることを反面教師として、人生を終了させないように対策を取ってください。
人生終了に近い既卒たち
自分の立場をわきまえていない既卒
この人とは、民間の人材紹介会社で出会いました。仮にAさんと呼ぶことにします。
Aさんは、常に大手企業へ就職したいと思っていて、専属アドバイザーさんと面談をしていた時も「私は大手じゃないと行きたくありません!私は接客に自信があり、アルバイトをしていた時も人の懐に入り込むのがうまく、おじさんから気に入られていました!」と力説していました。
いったい何のアルバイトをしていたかは分かりませんが、大手でもやっていける自信に満ち溢れていました。
しかし、Aさんは自分が既卒であることを忘れてしまっているように感じました。新卒であれば果敢に大手企業の選考も受けられますが、なんらかの理由で新卒時に就職できず、既卒になってしまうと、受け入れてくれる企業の数は明らかに減ります。
ということは、そもそも既卒を採用しようとしてくれている企業でないと選考にすら進むことが出来ないのです。
そのため、Aさんは自分の希望ばかりを言うのではなく、現状(自分の置かれている立場)をしっかり見て、どんな就活をするべきなのかを考えなければならないはず。
それなのに自分の立場をわきまえることが出来ないAさんは、本来自分の力が及ばないような企業ばかりに手を伸ばし、苦戦を強いられることになるでしょう。
大学院を出たのに何年も就職活動をしている既卒
この人はBさんとします。Bさんは高い学費を払って大学院を無事卒業しました。しかし、新卒時はどの企業からも内定をもらうことが出来ず、それから数年経った今でも働いていません。アルバイトすらしていない状態。
「就職活動はしている」と言ってはいますが、果たしてどうでしょうか?
私には働かずとも実家暮らしが出来ることに甘んじ、就職する気がないように見えます。一度こうなってしまうと、なかなか現状を変えることが難しくなります。“今”を維持したい気持ちから、本気で就職活動をしようとは思いませんし、実際に面接を受けたとしても「ブランクの時期は何をしていましたか?」というお決まりの質問にさえも満足に答えることが出来ません。
もし、本当に正社員になりたいと思っているのなら、何年もかけてダラダラと就職活動をするのではなく、『20代の若者向け求人サイト』のページで紹介しているような人材紹介会社を使って、半ば強制的に就活に励むべきだと思います。
そうでもしないと将来もっと就職成功率が落ちて、人生終了にかなり近づいてしまうのではないかと心配でなりません。
養ってもらうこと前提のフリーターに染まった既卒
この人はCさんと呼びます。Cさんは現在正社員になることを考えておらず、実家暮らしのアルバイト専門になってしまいました。今はなんとか結婚相手を見つけることに必死で、将来は専業主婦希望。
もともとは就職活動をしていましたが、選考は毎回1次で落ちてしまっていたので、もう諦めてしまったようです。
私はフリーターでも正社員並みに働き、自分の力で生きていこうと努力しているのなら賛成です。しかし、他力本願でないと生きていけないとなると不安に思ってしまいます。今は実家で暮らしていけるのでいいでしょうが、その生活がいつまでも続くと考えるのは軽率です。
みんながみんな、無事に結婚して専業主婦になれるわけではありませんから、一度でも正社員の経験をしておくことは大切だと感じます。
一番危険なのは諦めた無気力な既卒
「もう終わった…、なにもかも…、就職できない…」
「もうどうせブラック企業にしか就職できないんだ…」
「いくらやってもダメだ…、もう無理…」
このようなことを考えてしまう既卒者は要注意です。全く諦める必要がないにも関わらず勝手に悲観的になり、「もう人生終了だわ…」なんて考えてしまうと将来的にそれが現実のものとなってしまいます。
私は一度無職になり、危機的な状況に置かれた時も歩みだけは止めませんでした。可能性はまだあると信じて行動していました。だからこそ希望の会社に再就職することが出来ましたし、人並みの生活を手に入れることが出来ました。
自分から可能性を潰すのはやめましょう。