「働かなきゃ…」と心のどこかで思いながらも、動けない日々が続く。
家族や世間の目が気になるものの、どうしても気力(勇気)が湧かない。
気づけば数年が経ち、「今さら正社員なんて無理なんじゃないか」と思ってしまう…
このように思い悩んで、現状を打破できない人は多いのではないでしょうか。
というのも、ニートとして過ごす日々は、単なる空白期間ではないですから。
例えば、家族に迷惑をかけている罪悪感、働いていない劣等感など、見えないプレッシャーで精神的に苦しくなることもあります。
そして「就職活動」と聞くだけで、履歴書、面接、社会人(他人)とのやり取りなど、あらゆることに不安を感じてしまいます。
また、ネットで見かける「成功者の声」が自信を喪失させ、労働はハードルの高いものだと思い込んでしまうことも。
ですが、今回伝えたいのは、完璧じゃなくても、少しずつ社会に戻っていく道はあるということ。
この記事では、実際にニート期間を経て、正社員になった私自身の経験と、同じように悩んだ人たちの工夫・事例をまとめています。
「動きたいけど、怖い…」という葛藤は多かれ少なかれ、誰もが抱えているものですから、過度に心配せず、『今の自分ができることは何か』を1つずつ探しながら動き出してみましょう。
最初に伝えたいこと|「ニートから正社員」は、現実にある話
就職に成功した人の多くが、最初は同じ不安を抱えていた
「ニートから正社員になるなんて、自分には無理だ」
就職活動以前に、諦めムードに陥っている人もいるかもしれません。
でも実際のところ、正社員になれた人の多くが同じ不安を抱えていたと思います。
- ブランクが長くて履歴書に書けることがなかった
- 面接で何を話せばいいかまったく分からなかった
- アルバイト経験すらなくて「正社員なんて別世界」と感じていた
しかし、そうした人たちの多くが「社会に戻る一歩」を踏み出し、今は安定した生活を送っています。
きっと、全員が誇れるスキルや経歴があったわけではありません。
一歩を踏み出すための支え(就労支援、転職エージェント)をうまく活用しただけです。
実際、厚生労働省や自治体の支援機関、民間の転職サービスなどには、「元ニート/ブランク3年以上/社会人経験なし」などの背景を持つ人のサポート事例が多数あります。
転職エージェントのホームページを見ると、内定を獲得した利用者の中には、
という人がたくさん載っており、大学卒業後に就職しなかった『既卒』や、『フリーター』はもちろん、『高卒』、『中卒』など、幅広い層が正社員として登用されています。
それだけ、同じように悩んでいた人たちが実際に動き出していたということです。
大切なのは、「自信をつけてから動く」ことではなく、「自信がない状態でも動ける環境や方法を知ること」です。
「働きたいけど不安」なのは、変わりたい気持ちがあるということ
「このままじゃいけない気がする」「働きたい気持ちはあるのに、怖くて体が動かない」
そんな気持ちを抱えているなら、それは“変わりたい”という気持ちがある証拠です。
多くの人は、本当に諦めているとき、現実から目を背けている時には「不安」すら感じません。
不安になるのは、「何とかしたい」と心の奥で思っているから。
不安とは“行動を起こす前のエネルギー”であって、これがあるから、よりよい未来を実現しようと動けるのです。
行動というと「面接を受ける」「仕事に応募する」といった大きなことを想像しがちですが、最初はもっと小さいことから始められれば十分。
- 体験談を読んでみる
- 求人サイトを覗いてみる
- 支援サービスを調べてみる
- 就職、転職に関する本を読んでみる
こうした情報を得ようとする行為自体が、すでに立派な第一歩だと思います。
そして実際、ニートから就職に成功した人の多くも、最初は小さな行動から始めています。
検索をきっかけに支援サービスを知り、話を聞いてみたことで、「想像していたより怖くなかった」と感じ、具体的に就職活動が進んでいきます。
不安はあって当たり前。原動力としてポジティブにとらえ、利用してしまいましょう。
ニートから正社員になった体験談
かつては半年以上ニートをしていた
今こうして正社員として働いている私ですが、つい数年前までは、半年以上のあいだずっと無職の状態でした。
毎日、なんとなくスマホをいじったり、動画を見たりして時間を潰しては、夜に「今日も何もしなかったな」と自己嫌悪に陥る。
家族の視線が気まずくて、食卓に顔を出す時間がだんだん減っていった時期もあります。
「働かなきゃ」とは思うのに、履歴書を開くだけで脳みそに変な汗をかく感じがして、「このままじゃダメだ」と思いながらも、何も変えられない。
正直、どうやって社会に戻っていいか分からなかったんです。
就職活動は「何をするか」より「どう向き合うか」が大事だった
そんな自分が少しずつ動き出せたのは、たまたまネット上で見つけた転職エージェントの無料相談がきっかけでした。
最初は話を聞くだけのつもりだったんです。でも、いざ話してみると、自分ではまったく価値がないと思っていた過去のアルバイト経験や、辞めた理由さえも「伝え方次第で強みにできる」と言われて、驚きました。
しかも、面接練習では「こう聞かれたら、こんな風に答えればいい」という具体的なアドバイスももらえたし、応募書類も一緒に作ってもらえたんです。
1人では動き出せなかったところを、誰かが適切にサポートしてくれるだけで、「何とかなるかも」と思えるようになっていきました。
不安を抱えながらも一歩を踏み出した時、現状が少し変わった
最初に面接まで進んだのは、「未経験歓迎」と書かれたIT系のサポート職でした。
正直、自分に向いているかどうかなんて分かりませんでした。怖かったし、未知なことが多すぎて自信もゼロ。面接当日は心臓がバクバクで、地に足がついてないような変な感覚でした。
でも、事前にエージェントの方と一緒に対策したおかげで、想定外の質問にも落ち着いて答えることができました。
結果、1社目でまさかの内定。
「社員にも似たような雰囲気の人がいるよ」と言われたとき、うれしさよりも、「こんな自分でも選んでもらえるんだ」と、心からホッとしました。
正社員になった今、過去の自分に伝えたいこと
今思えば、「ちゃんと働きたい」と思った時点で、もう変化は始まっていたんだと思います。
どんなに不安でも、どんなに情けなく思えても、動き出すことさえできれば現状は少しずつ変わっていきます。
私のように、特別なスキルもキャリアもない人間でも、できることから1つずつ準備して、周りの力を借りながら進めばちゃんと社会に戻れるんです。
全部自分1人で抱え込む必要はないので、出来ること出来ないことをリストアップして、出来ないことに関しては思い切って第三者のサポートを活用することも検討してみてください。
ニートから正社員になるまでの道のりと課題
「何から始めればいいかわからない」が最初の壁
就職活動を始めようと思った時に、最初にぶつかるのが「何から手をつけていいか分からない」という悩みです。
履歴書を書くにも、どんな仕事に向いているのかも分からない。求人サイトを開いても、経験者向けばかりに見えて、自分には縁遠いものに感じてしまいます。
でもこれは多くの人が悩むこと。
ブランクがある人ほど、「最初の一歩」がとにかく重く感じられるものです。
しかしそこで、
- 仕事の種類を知る
- 未経験OKの求人を探す
- 無料の相談サービスを利用する
といった、小さな行動を始めることができるかが重要です。
最初は時間がかかっても行動を起こすことで、目の前の分からないことが少しずつクリアになって、道筋が見えてきます。
「空白期間をどう説明すればいい?」という不安
長いニート期間があると、多くの人が「理由を聞かれたら答えられない」「ブランクがマイナス評価されるのでは」と不安になります。
でも実際、企業側が見ているのは「空白の理由そのもの」ではなく、その経験をどう受け止め、今どう動こうとしているかという“現在の姿勢”です。
たとえば、以下のような内容でも、さらに補完的な具体的説明ができれば面接でも通用します。
- 業務の進め方に悩み、結果が出せない時期があったので、ほかに自分の強みを生かせそうな仕事を探そうと思った
- 家庭の事情で離職せざるを得なかったが、状況が落ち着いたので再び働きたいと考えている
- 働けない期間中にも、自己学習や身の回りのことに取り組みながら、徐々に社会復帰への意欲を高めてきた
ポイントは、「逃げていたネガティブな自分」ばかりでなく、「意欲のあるポジティブな自分」を伝えることです。
何年空白があったとしても、「今の自分が何を考え、どんな一歩を踏み出そうとしているか」が言葉になれば、それは立派なアピールポイントになります。
また、空白期間を問われたときに焦らないためには、あらかじめ簡潔に言語化しておくことが大切です。
転職エージェントを利用すれば、こうした「言いづらいことをどう伝えるか」も一緒に考えてもらえます。
「就活に必要なスキルが足りない気がする」という焦り
いざ求人に目を向けてみると、「コミュニケーション力が必要」「PCスキルが必須」などと書かれていて、自分には無理だと思ってしまうかもしれません。
ですが、最初からすべてのスキルが求められるわけではありません。
むしろ、多くの企業は「最低限の姿勢」と「素直さ」「継続して学ぶ意欲」を見ています。
たとえスキルが足りなくても、「未経験歓迎」「研修制度あり」といった求人を選べば、入社後に学びながら成長していくことが可能です。
焦る気持ちや、迷惑をかけないよう早い段階から活躍したいと思うのは自然なことですが、あまり頭でっかちにならず、自分のできそうなことから1つずつ学んでいくスタンスも大事だと思います。
就活を始める前にやっておきたいこと
生活リズムを整えて、面接に耐えられる体力をつける
ニート期間が長くなると、昼夜逆転や人と話さない日常が当たり前になってしまいがちです。
しかし、企業とのやりとりや面接では「日中に頭が働く状態」であることが必要不可欠。
なので、就活を本格的に始める前に、朝起きて夜寝るという生活リズムを徐々に整えておくことが重要です。また、長時間座って話す、緊張の中で頭を回転させるなど、意外と体力も求められます。
そこで、
- 午前中に散歩する
- 昼に1回人と会話する
- 図書館へ行き、興味のある本を集中して1時間読む
など、やりやすいものから習慣化してみましょう。
後々の就活の集中力や安定感につながっていきます。
過去の経験(バイト・趣味など)をリストアップする
「自分には話せることなんてない」と感じる人も多いかもしれませんが、就職活動では特別な実績よりも、どんな姿勢で取り組んだかが大切にされます。
たとえば、
- 昔のアルバイトで任された業務
- 趣味で続けてきたこと(運動、創作活動など)
- 家族の手伝いや、生活の中で自然とやっていたこと
これらの経験を、思いつく限り紙に書き出してみましょう。
「何をしていたか」「その中で何を考えていたか」「どんな工夫をしていたか」などを掘り下げることで、自己PRの材料になります。
自分の中にある“当たり前”が、企業にとっての“評価ポイント”になることも多いです。
「完璧じゃない自分でも応募していい」と知る
就職活動を始める前から、「自分なんて無理だ」「履歴書に書けることがない」と感じて応募をためらってしまうことがあります。
しかし、実際のところ、企業が求めているのは完璧な経歴ではなく、今後の伸びしろや仕事への誠実な姿勢です。
採用担当者の多くは、たとえ空白期間があっても、「この人は今、前に進もうとしているか」を見ています。
大切なのは、過去の失敗やブランクを必要以上に隠すことではなく、それをどう受け止め、どんな気持ちで次に向かおうとしているかを言葉にできるかどうかです。
たとえば、どんなに立派な職歴があっても、「失敗を人のせいにする」「言い訳が多い」「変わろうとする姿勢が見えない」と判断されれば、それは逆にマイナス評価になり得ます。
反対に、経歴が不完全でも、「働きたい理由が具体的に語れる」「小さくても自分なりに準備してきたことがある」と伝えられれば、それは人柄として強みになります。
就職活動は、自信がついてからやろうと考えていると、結局この先何年も現状を変えられないまま時間だけが過ぎていくリスクが付きまといます。
ですが何か行動を起こせれば少しずつ自信が生まれ、その経験が次の一歩を後押ししてくれるようになります。
「今の自分じゃ無理」と思っているうちにチャンスは過ぎていきます。だからこそ、完璧でなくても前に進む価値があるのです。
空白期間はこう伝える|前向きな言い換え例
ニート期間やブランクがあると、「どう説明すれば悪い印象にならないか」と不安に思うのは当然です。
ただし、ある程度は正直に伝えつつ、
- 今はどうしているか
- これからどうしたいか
を一緒に語ることができれば、十分に前向きな印象を与えられます。
以下で、具体的な伝え方とポイントを解説します。
事実+今どうしているかをセットで伝える
採用担当者が知りたいのは、「なぜ空白があったか」よりも、「今のあなたはどうなのか」ということ。
空白期間には、さまざまな背景がありますが、過去の事実のみ伝えるのではなくて、現在の姿勢もしっかり伝えることが大切です。
そのため、説明するときは、次のような構成を意識しましょう。
「理由(過去) → 現在の状況 → 今後の意欲」
【家庭の事情が理由だった場合】
【理由(過去)】前職を退職後、家庭の事情で家族のサポートを優先していましたが、
【現在の状況】昨年から介護サービスの利用や家族内での分担を進め、生活の体制を整えることができました。
【今後の意欲】現在は時間的にも就業が可能な状況となり、これまでの経験を活かして社会に貢献したいと考え、就職活動を再開しています。
【体調不良が理由だった場合】
【理由(過去)】前職を退職後、体調を崩して療養に専念していましたが、医師の指導のもとで生活習慣を見直し、少しずつ体力の回復に努めてきました。
【現在の状況】現在は体調も安定し、週3回のジム通いやランニングを習慣化するなど、以前よりも健康管理を意識して過ごしています。
【今後の意欲】この期間を通じて「継続する力」や「自己管理の大切さ」を実感できたことも大きな収穫でした。今はその経験を糧に、安定した状態で長く働き続けたいと考え、就職活動を進めています。
【自己学習や準備期間だった場合】
【理由(過去)】前職を退職後、自分のキャリアを見直す時間を取りたいと思い、一定期間を自己学習と準備にあててきました。
【現在の状況】特に、未経験分野への転職を目指していたため、基礎的なパソコンスキルやExcel関数の習得、ビジネスマナーの復習などを継続的に行いました。
【今後の意欲】また、オンライン講座や書籍を通じて業界研究も進める中で、自分の適性や関心を再確認することができ、今は「長く働ける環境で着実にスキルアップしていきたい」という意欲が強まっています。実際に、応募先企業の業務内容にも近い分野で自己学習をしてきたため、次は実践を通して社会に貢献していきたいと考えています。
このように語れば、「ちゃんと説明できる人」「今は前向きに取り組んでいる人」という印象を持ってもらいやすくなります。
「変わろうとしている今」をきちんとアピールする
たとえ空白期間が長くても、それだけで評価を下げられることは基本的にありません。
それより「何もしないまま過ごしていた印象」を与えてしまうことが、最も避けたいポイントです。
例えば、次のような行動は、変わろうとしている証拠になります。
- 希望職種に関連する講座や資格の学習を継続している(簿記やMOSなど)
- 生活リズムを見直し、午前中に運動や勉強の時間を確保している
- 実務スキルを身につけるため、Excel演習やタイピング練習などを日課にしている
- アルバイトや短期就業で、リハビリ的に働く経験を積んでいる
自主的で具体的な行動は、採用担当者に「今この人は本気で社会復帰に向かっている」と思わせる重要なアピール材料になります。
大事なのは、過去を無理に隠そうとせず、正直な言葉でポジティブに前を向いている今を伝えること。
空白期間に後ろめたさを感じる人は多いですが、それを過度に恐れて取り繕うと、逆に不自然な印象を与えてしまいます。
これまでうまくいかなかったことは素直に認め、それでも変わろうとしている姿勢こそ、企業にとっては誠実さ・伸びしろ・将来性を感じさせるポイントになります。
自己PRや志望動機が書けないときの対処法
履歴書やエントリーシート作成時、大半の人がまず立ち止まるのが「自己PR」と「志望動機」です。
特に就業経験が少なかったり、空白期間があったりすると、書けない自分に強い焦りを感じることもあると思います。
しかし、「特別な経歴」や「すごい成果」がなくても、伝え方を工夫するだけで企業にアピールできる方法はあります。以下で確認していきましょう。
未経験でも伝えられる「人柄」の見せ方
自己PRというと、「実績」や「スキル」が必要だと思われがちですが、それ以上に企業が見ているのは人柄や姿勢です。
たとえば、以下のような要素も立派なアピールになります。
社会経験が浅くても、「この人なら誠実に頑張ってくれそう」と思ってもらえれば、採用の可能性は十分にあります。
過去の行動から強みを掘り出すコツ(エピソード構造)
自分の強みを伝えるには、「行動」と「結果」をセットにして話すことが大切です。以下の構成を参考に、簡単な出来事から強みを掘り出してみましょう。
① 結論(強み):まず、何を伝えたいかを一言で。
例:「私は責任感を持って物事に取り組むタイプです」
② 行動(具体的なエピソード):その強みが表れた行動や経験。
例:「家族の体調不良をきっかけに、毎日の家事や買い物、自治会の活動なども自分が引き受けていました」
③ 結果(周囲の反応・得たこと):その行動によって何を得たか、どんな反応があったか。
例:「家族からは「助かった」と感謝され、自分でも責任を持って行動することの大切さを実感しました」
このように、過去の身近な体験からでも自己PRは十分に作れます。
一人で無理ならプロに頼る手もある
どうしても一人ではまとめきれない場合は、転職エージェントの力を借りるのも有効な手段です。
エージェントは自己PRや志望動機の作成・添削に慣れており、
- あなたの話を聞きながら「強み」や「伝え方」を一緒に整理してくれる
- 応募企業に合わせて、より響く表現にブラッシュアップしてくれる
- 面接での話し方も踏まえたアドバイスがもらえる
といったサポートが受けられます。
特に「何をアピールすべきか分からない」「文章にすると不自然になる」という悩みがある場合は、一人で悩むよりも早く説得力のあるPR文を作ることができます。
ブラック企業を避ける!企業選びのコツ
「せっかく就職しても、ブラック企業だったらどうしよう…」
「もう自分にはブラック企業しか残っていないんじゃ…?」
長いニート期間(ブランク)があると、人一倍こうした不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
ですが、事前にいくつかのポイントを押さえておけば、ブラック企業を避けることは可能です。
ここでは、求人を見るときのチェックポイントや、安心できる就職支援サービスの活用法、さらに心構えも紹介していきます。
求人票でチェックすべきポイント
求人票には企業の実態がある程度にじみ出ていることがあります。次のような点に注意しましょう。
- 「未経験歓迎」なのに、月収30万円以上など条件が良すぎる → 人の入れ替わりが激しく、常に人手不足の可能性がある
- 「アットホームな職場」「やる気次第で収入アップ」など曖昧な表現 → 実際の労働環境や給与体系が不透明な場合がある
- 固定残業代が含まれているのに、時間数や超過分の記載がない → 長時間労働を前提としていることがある
- 休日や休暇制度の記載があいまい → 「週休2日」と「完全週休2日制」は意味が違う。記載内容を確認
これらに当てはまるから即ブラックというわけではありませんが、複数重なる場合は注意が必要です。
ホワイト志向の就職支援サービスを活用する
ブラック企業を避けるための最も確実な方法の一つは、「ブラック企業を紹介しない方針」の転職支援サービスを使うことです。
これらのサービスは、企業に対して独自の基準で取材やヒアリングを行っており、
- 離職率の高い企業を紹介しない
- 長時間労働やハラスメントの懸念がある企業を排除する
といった取り組みをしているため、自力で応募するよりリスクを大幅に減らせます。
また、担当者があなたの状況に合わせて企業を提案してくれるため、「自分に合った会社が分からない」と悩んでいる方にもおすすめです。
「理想100点より、まず60点の現場から」でいい
「ホワイト企業じゃないと絶対イヤ」「自分にピッタリの仕事がいい」と考えすぎると、いつまでも応募に踏み出せないループにハマってしまうことがあります。
確かに、働きやすさは大事ですが、最初から完璧な職場を探すより、まずは働きながら経験を積むことのほうが現実的です。
- 「週休2日」「残業少なめ」「人間関係が落ち着いている」など、優先したい条件を絞る
- 「全部が満点」でなくても、「60点ならまず応募してみよう」と考える
- 実際に働いてみて、自分に合うかを見極める
このように考えると、視野が広がり、自分の理想も追求しながら就職のチャンスを広げることができます。
転職エージェントを使えば、就職成功率は大きく変わる
「就職したいけど、自分だけで動き出せる自信がない」
「誰かに背中を押してほしい」
そんなとき、一人で抱え込まず、転職エージェントの力を借りることを検討してみましょう。
エージェントのサポートは、単に仕事を紹介してくれるだけではありません。
面談による就職の方向性の整理から、書類・面接対策、応募代行、スケジュール管理まで、一貫してサポートしてくれる存在です。
特に、社会人経験が少ない方や空白期間がある方にとっては、就職成功率を大きく左右する助けになります。
「何から始めたらいいか」を相談できる
就職活動にブランクがあると、「いきなり求人検索?その前に何を準備すれば?」と、出発点すら分からない状態に陥りがちです。
転職エージェントでは、こうした人に対して、
- まず何をすればいいのか
- 自分に合う職種や働き方は何か
- 現状で応募できる企業の選定
など、全くのゼロからサポートしてくれます。
誰かと対話することで、自分の希望や悩みが言語化され、やるべきことが明確になっていくという効果もあります。
空白期間の説明や自己PRの添削サポートが受けられる
履歴書や面接において、多くの人がつまずくのがこの2点↓
- 空白期間をどう説明すれば?
- 自己PRに書けることがない…
こうした壁にも、転職エージェントは具体的に対応してくれます。
たとえば、
- 「なぜ働いていなかったのか」
- 「その期間、何を考え、今どう動いているのか」
といったストーリーを一緒に整理し、面接時における伝え方をアドバイスしてくれます。
さらに、自己PRの添削では「人柄が伝わる言葉選び」や「強みの引き出し方」などをプロの視点からチェックしてくれるため、書類の通過率にも大きく影響します。
応募書類の代行提出、推薦もあるから心強い
「応募したいけど、自信がない」
「企業とのやり取りが怖い」
そんな人ほど、エージェントの実務面でのサポートは非常に心強いものになります。
- 応募書類の提出代行(締切管理・企業別対応)
- 応募企業への推薦
- 面接日程の調整
など、就活におけるさまざまな業務を代行してくれるため、ストレスが減り、「面接の準備に集中できる環境」が整います。
さらに、エージェントが企業側にあなたの人柄ややる気を“推薦”という形で伝えてくれるため、単独で応募するよりも受け入れられやすくなるケースも多いです。
私も転職エージェントを利用していた際、とある応募企業に対して担当者が「入社を強く希望している人がいます」と伝えてくれていました。この企業にはもう1人、新卒で入社希望の方がいたので、結局私の希望が通ることはありませんでしたが、エージェントの積極的な姿勢は心強かったです。
ニート・フリーターに強い転職エージェント3選【サポート重視で選びたい人へ】
ここでは、実績があり、利用者からの評価も高い、ニート・フリーターの就職支援に特化した転職エージェントを紹介します。
すべて無料で使えるので、気になったところから気軽に相談してみてください。
ハタラクティブ|正社員未経験OK!なるべく早く就職したい人向け
「ニートでも安心して利用できるところがいい」「なるべく早く働きたい」
そんな人にまず検討してほしいのが、ハタラクティブです。
「まずは面接の練習だけでも…」という軽い相談から始めることも可能で、「就職活動の第一歩」に最適なエージェントです。
\ハタラクティブを利用してみる/
UZUZ(ウズウズ)|「ブラック企業NG」な人におすすめ
「ホワイト企業に就職したい」「自分に合った職場じゃないと続かない」
そんな人に強くおすすめできるのが、UZUZ(ウズウズ)です。
「ちゃんと相談に乗ってもらいたい」「自分のペースで着実に進めたい」という方には特にフィットするエージェントです。
\UZUZを利用してみる/
第二新卒エージェントneo|第二新卒・既卒・フリーターの就職に特化
「就職は初めて」「正社員経験がない」「面接が怖い」
そんな人でも安心して相談できるのが第二新卒エージェントneo。
就職活動が初めての人も多く利用しており、「社会人としての第一歩」を全力で支援してくれるスタンスが特長です。
どのエージェントも「無理な応募をさせない」「寄り添う支援」を強みとしているので、怖がらずに相談してみることが最初の一歩になります。
- 自分に合った求人を紹介してほしい
- 空白期間や自己PRの相談に乗ってほしい
- 一人では不安だから、誰かに後押ししてほしい
そんな気持ちがあるなら、まずは無料面談を受けてみるだけでも気持ちが変わってくるはずです。
まとめ|小さな行動が、未来を大きく変えていく
分からないことに立ち向かっていくのは、誰だって最初は不安です。
しかし、1つ行動を起こすことによって、色々と分かることが増え、良かったことや改善点が見えてきて、次の行動につながっていきます。
また、ひとりで考え続けて限界を感じているなら、誰かに相談してみましょう。それだけで視野は広がります。
そして、どんな仕事であれ、最初の一社との出会いが人生を変えるきっかけになることもあります。
「あの時、動き出して良かった!」と思えるよう、未来の自分のために今行動を起こしましょう。